2006年02月24日
THE PRODIGY@新木場ageha <音楽>
19日、THE PRODIGYのライブを観に行ってきました。
ゲストがBOOM BOOM SATELLITES。会場は新木場ageha。
デジタルでロッキン繋がりな組み合わせ。
プロディジーの来日を最初に知ったときに行こうかどうか迷ってて
結局そのときはチケット取るのをスルーしたのだけど
追加公演が決定してゲストがブンブンだと判明したので行くことにしました。
どっちも好きな感じの音なのだけど単独でライブを見たいかというとそれほど強烈な欲求もなくて。
一緒に演るなら行こうかな。みたいな感じでチケットを取ったのです。
結果、スルーしなくてよかった良いライブでした。
やっぱり生で見ないと判らないもんだ。
いろんな意味で先入観で判断するのはよくないなってのが今回の教訓。
■BOOM BOOM SATELLITES
ステージ上にはギター/ヴォーカル、ドラム、ベース/PCの3人が立つ。
ブンブンは2人組なのでドラムかベースのどっちかがサポートなんでしょうが
自分はメンバーの顔を知らないので誰が誰だかわかりません。
ライブを見るのは今回が初めて。
想定外に超どロックなライブでしょっぱなからガツンとやられてしまいました。
超かっこいい。まさかヘドバンするような人達だとは思わなかった。
オルタナ風味なアグレッシヴパフォーマンスなのに演奏はカッチリビシッとしてて
特にG/Vo川島氏の歌声はライブでよくぞここまで歌えるものだと感心。
しかもギター弾きながらだし。すげーよあれ。
自分はEP「JOYRIDE」でブンブンを聴きだして以後音源が出るたびにチェックしてて
この人らはブレイクビーツテクノに生演奏のフィールを巧みに取り込んでるユニットで
基本的な立ち位置はクラブミュージックなんだと思い込んでいたのです。
既発曲を執拗にリミックスしたりしてますし。
なので近頃のロック成分過多気味な楽曲は「ちょっとサジ加減まちがってね?」
と感じてたのですがライブを見てクラブミュージック云々という認識は改めました。
ライブ演奏はオルタナ系バンドのそれで、ナインインチネイルスやマッドカプセルマーケッツに近い匂いを感じましたです。
音源制作はテクノの方法論で、ライブはロックの方法論で、と双方のいいとこ取りなのでしょう。
今時のミュージシャンなら音楽的にボーダレスなのは当たり前なわけで自分の脳みそは少々硬化していたようです。
彼らのライブを実際見て、もっと大ブレイク出来るポテンシャルを持ってると感じたんだけど
現状イマイチそうなってないのは器用貧乏だからなのかな。
音楽的立ち居地がいまいち不明瞭で誤解を受けてるのではなかろうか。
フェスなんかでヘッドライナーやったら実にサマになると思うのでいつかそういう姿を見たいです。
で、ブンブンの今回のライブ。音楽とは別にPAが実に素晴らしかったです。
出音はけっこう大音量で低音や歪んだ音も混じったサウンドなのに
各音はきちんと分離していて混じることなく聴き分けることができました。
自分が体験したライブの中ではベストな部類に入るナイスPAだったです。
■THE PRODIGY
本日のメインアクト。ライブを見るのは今回が2回目です。
ステージに上がったのはリアム、マキシム、キースのメンバー3人+サポートのドラムとギターの計5人。
サポートの2人は以前見たときやライブDVDにも居た人とたぶん同じ人でしょう。
ライブはこの面子でほぼ固定なのかな。
良い悪いは別にして近頃のプロディジーにはある種のデキアガッチャッタ感があるような。
ま、特に目新しいことは期待してなくて今回は目の前で動いてる彼らのライブの雰囲気を全身で堪能したいという
ライブに挑むにあたって非常に正しい動機で彼らを迎えました。
以前見たNKホールは音響が最悪でガッカリだったのですが今回はブンブンが非常に良い音響だったので期待大。
だったのだけど何故か音がグシャグシャに混じっててPA的には今回もイマイチでした。
元曲を知らない人には曲の聞き分けが出来なかったんじゃなかろうか。
ライブってのはCDと違って雰囲気重視でこんなものなのかもしれないけど
出来ればもっとスカっと抜けたバランスの良い音で聴きたかったです。
演奏に関してはヘヴィなドラムにヘヴィなギターが乗っかって重圧なリズムを刻んでいるにもかかわらず
良い意味で腰の軽いグルーヴ感を醸し出すプロディジー節が炸裂。
あぁこの人らってやっぱカッコイイ。自分色々と御託を並べてますがやっぱカッコイイものはカッコイイです。
それ以外の何物でも無いです。
お客も超ノリノリ。自分は後方の一段高くなったとこに居たのですが、いつのまにかフロアー後方まで人がビッシリ詰まってました。
フロント2人は煽りのマキシムとピエロ的なキースという役割分担が明確で場数を踏んだこなれたステージングでした。
一緒に行ったプロディジーにあまり詳しくない友人曰く「キースは電気グルーヴにおけるピエール瀧」と表現してたのが的確すぎで可笑しい。キースは衝撃的だった電撃ネットワーク南部ヘアーはもうやめていて普通?の髪型になってました。人として、さすがにあれでずっとってわけにはいかないのか。
マキシムが客を煽ってコーラスを要求する場面が多々あったのですが、言葉の壁のせいかスベってたのが気の毒だった。
やたらファッキンを連発してたのだけど、あれはパフォーマンスなのか我々に対する苛立ちだったのかがイマイチ理解できず個人的にはなんとも言えない微妙な気分に。
まぁ客は何言われてもお約束で「イェーーーッ!!」と返して盛り上がってたわけですが。
プロディジーの楽曲は初期と現在では随分と変化していて、ブレイクビーツの神童なんて呼ばれてた初期の曲にはメンバーによるヴォーカルが無いのもあるのですが、そういった曲もライブ向けにアレンジしてプレイしていました。
元々無いヴォーカルパート(というかアジテーション)を無理やりネジ込んで盛り上がる曲に仕上げてくるのがなかなか器用です。
今聴くとけっこうチャラいと思いつつ実は皆が大好きな曲「NO GOOD」なんかは今のライブの雰囲気には合わないような気もするんだけど、自分達が演りたいからなのか、ファンの為なのか、きっちり今風にリアレンジしてプレイするあたりサービス精神旺盛というか俺大喜びです。
活動歴の長いミュージシャンにはセルフカバーという手法で過去曲に再び命を与えることがままありますが
プロディジーのようなアーティストにこそこの手法が有効なんだと思いました。
しかしあれですね、ここまでライブで別モノを演られるとライブ音源もリリースして欲しくなっちゃいますよね。
以上、この日の2アーティストはレコーディング音源とはまた違った一面をライブで見せてくれたわけで。
やっぱ生って良いなぁと再認識した夜でした。

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