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2005年04月29日
阿修羅城の瞳 <映画>
江戸の艶・粋に彩られた異次元娯楽活劇。てカンジですか。
エンターテイメントに徹した魅せる芝居にリアリティは無くとも、見得を切るかのような殺陣はそれだけでカタルシスが得られる程のかっこよさでした。
なかなかどうして邦画も捨てたもんじゃない。
阿修羅城の瞳は劇団☆新感線の舞台を映画化したものだそうで、そのせいか通常の映画よりも芝居がかった演出が多く見受けられます。
通常でも映画の台詞や動作って実生活のそれに比べてやや芝居がかっているものですが、この映画ではそれにさらに輪をかけて見栄えのかっこよさを追求した感がありました。
ストーリー的には「復活しそうな(した)魔界の王を封じる」という非常にありがちな展開で、正直言ってちっとも斬新でもなく面白いとも思えないお話なのです。
が、陳腐な物語はこの際どうでもよくって、それを補って余りある活劇っぷりに目を見張るものがありますので、予告やスポットを見てあんまし面白そうな映画じゃないなぁと思ってスルーしてる人は騙されたと思って見てみると幸せになれるかもしれません。
そいやこの映画の予告ってこの作品の魅力をちっとも伝えてないような気がします。
映画の予告って大抵はオイシイところを繋いであって、予告ですんげぇ期待して実際に映画見てみるとアレレ?ってことがよくあるわけですが、阿修羅城の場合はまったく逆でした。もしこの映画の興行がイマイチだったとしたら広報に多少の責任があるような気がします。そんくらいこの映画の予告はイマイチな出来だと思いました。音楽に関しても広報的にはスティングが歌うエンディング曲をやたらプッシュしてるように見受けられますが、あの曲って悪くないけどなんか唐突じゃね?ってのが個人的印象だったりするわけで、なんかこうその・・・大人の事情でもあんのかなぁと勘ぐってみたりして。
あと本編の音楽を担当してるのは攻殻機動隊やカウボーイビバップの菅野よう子さんです。
女性ヴォーカルをフーチャーしたエキゾチックなサウンドで、音楽単体で聴くと江戸時代のBGMとしては異質な感じがするんですが、そこはそれ鬼が徘徊する妖しげな江戸なわけでなかなか不思議な感じにマッチしておりました。鬼御門(鬼退治する人ら)達が楽しげに狂気的に鬼をバッタバッタと切り殺していくシーンで全身の毛穴が開くほどの高揚感を覚えたのですが、役者さんの演技だけでなく菅野よう子の音楽があってこそのゾクゾクだったと思います。
最近見た邦画のなかではダントツに見て良かったと思った映画でした。
投稿者 enakichi : 2005年04月29日 23:11